米国の第三者安全科学機関UL (本社:イリノイ州ノースブルック) は、CHAdeMO協議会が2017年3月、電気自動車用急速充電スタンド標準仕様書1.2で基準を定めた「特殊運転条件(表7.1に基づく分類:D2、以下ブーストモード)」に対応するため、安全規格「UL2251(Standard for Plugs, Receptacles, and Couplers for Electric Vehicles)」に対して認証要求補則(CRD: Certification Requirement Decision)を発行しました。 住友電気工業株式会社(本社:大阪府大阪市)は、同社が販売するEV大出力充電器用コネクター付きケーブル「SEVD™-11U」で、CRDを含むUL2251規格に基づき、世界で初めて認証を取得しました。また、このブーストモードは、日産自動車及び兼松株式会社などが受託するNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の北カリフォルニア州実証事業で6月中旬に現地で行われた式典において、州環境保護局長官ほか州政府関係の出席者に紹介されました。
ブーストモードとは、定格温度の範囲内で熱容量が許容できる場合、一定時間、連続定格電流を超える充電を実施し、電気自動車(EV)の充電時間の更なる短縮が可能になります。
今回の認定制度確立により、大出力充電に関する安全性の向上及びユーザー利便性向上が両立できるものと期待されます。