茨城県東茨城郡茨城町の小幡といった集落に里山環境保全活動を行っている団体(NPO環~WA)があります。
その昔、里山と呼ばれた集落では、裏山の竹林や雑木林の間伐によって森を計画的に整備すると共に、生活をするうえで
貴重な資源として、例えば、間伐材を使って竈やお風呂の燃料材としたり、おだがけ等の農業資材とするなど、廃棄することなく利活用を図ってきました。
それが、便利で快適な生活を追求する時代の流れと共に、今ではガス・電気の生活が一般的となり、伐採された資源が行
き場を失うことで、資源の循環がストップしてしまいました。当然、整備されない荒廃した森や孟宗竹に侵食された里山が、
至るところに広がる結果へと繋がっています。
そういった里山の抱える問題や、化石燃料に頼らずともすぐ傍に眠っている資源を循環させ(里山・森の整備→間伐材を
ペレット燃料やパウダーにして竹堆肥作成→ペレットストーブ暖房や畑の堆肥として利活用)エネルギーの地産地消を目指
すことで、雇用が生まれ・地方が元気になっていくこと等を、月1回の里山定期活動を通して、世の中に発信しています。
今回は、この定期活動のうち、NPO環のフィールド(畑)に農機具置場の小屋を作るといった活動を参加者と一緒に行い、
電動ドリルや丸ノコなどの工具を使うための電源として、狭い林道を走り抜けた現場近くにてe-NV200を活用しました。
通常、電気がきていない場所で電源を確保するためには発電機などを稼働させて電気を作り出しますが、e-NV200には
バッテリー(パワープラグ)が搭載されているため、車に蓄電した電気を有効に活用することが可能になります。
使える電気は、1,000W(10A)で8時間・最大で1,500Wですが、今回の活動で使用した電動ドリル予備バッテリーの充電
と木材切断用の丸ノコ作業には十分な容量であり、複数の工具を並行して利用することが出来ました。
写真のように、延長コードを助手席下のコンセントに差し込み、各電気製品に繋ぎ込めば、設営は完了です。
このようにe-NV200は、走行が可能・電源のないエリア・バッテリーを搭載していない工具で使用する際には、充分な活用
を図れることが判りましたので、更なる活躍の場を検討しながら、EVライフを楽しんでいきたいと思います。
この記事は、NPO環~WA理事 岩間弘之様(東京電力勤務)から投稿していただきました。