市場ニーズに応える技術開発
CHAdeMOは変化する市場環境とe-モビリティの最新ニーズに応えるための技術開発に継続して取り組んでいます。
電力品質改善、大出力化、ダイナミックコントロールによるスマート充電など、さまざまな機能拡張を仕様改訂により実現してきました。
CHAdeMOの技術開発は、ユーザと設備を安全を最優先に考えるとともに、多種多様な充電器とEVとの相互互換性、システムのバージョン間の下位互換性を備えることですべてのユーザが安心して使える充電インフラを実現します。
標準仕様書の改定履歴
CHAdeMOの標準仕様書は2010年4月に現状の急速充電器の基本を定めた初版の仕様書 ver.0.9が発行された後、さまざまな機能拡張をおこなってきました。
仕様書は準拠するべき技術・安全要件を規定しますが、充電器・EVのメーカには個別製品への実装の自由度があります。大出力化に伴う冷却機能付きケーブルの導入やIT技術を使った操作性の向上など、各会員企業から最新技術を取り込んだ製品化が期待されます。
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中国電力企業連合会(CEC)と超高速の次世代充電規格ChaoJi として共同開発中。最大出力900kWを可能にします。(2021年4月発行)
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最大電圧を1000Vに拡張し最大出力400kWを可能にします。プラグ&チャージオプションを規定。(2018年5月発行)
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最大電流を400Aに拡張、マルチアウトレット構成を規定。(2017年3月発行)
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ダイナミックコントロール機能、互換性に関する詳細規定を追加。(2015年11月発行)
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電源品質規定(EMC・電流リップル)、車両保護機能(過電圧保護・熔着診断)を追加(2012年1月発行)
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世界で普及が始まった最初の標準規格(2010年4月発行)
適用フィールド
CHAdeMOは統一された設計思想に基づく安全・品質をすべてのモビリティに提供します。
- CHAdeMO1.0 は乗用車EVが安心して長距離をドライブするための急速充電規格として開発されました。
- リチウム電池の性能が向上するにつれて大容量バッテリーを搭載するEVや大型EVをサポートするための規格としてCHAdeMO1.2、2.0 が改訂されました。
さらに、超小型モビリティ、電動二輪車、電動アシスト自転車などの小容量・軽量・低コストの新企画も開発されています。