大出力化
EVに使用される電池は年々価格が下がり,新たに開発されているEVはより多くの電池を搭載し400~500kmの航続距離を実現しています。
電池容量が増えたことで充電時間が増えてしまうと,利便性の低下につながりかねません。
より短時間で充電したいというE-モビリティの関係者やEV所有者の期待に応えるため,CHAdeMOは大出力充電を可能にする規格改訂に取り組んでいます。
大出力化ロードマップ
2017
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200KWプロトコルの公開
連続出力100kW,最大出力150-200kW (400A/ 500V) の充電を可能にするCHAdeMO改訂版を正会員に公開
2018
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大出力充電器の設置開始
CHAdeMO認証大出力充電器を主要幹線上に設置
2020
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350-400KW充電器の開発
マルチスタンド・電力共有タイプの充電器による350-400kW充電 (350-400A x 1000V)
2021
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CHAdeMO 3.0 (ChaoJi 2) 仕様書発行
2022
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Ultra-ChaoJi(IEC 61851-23-3・IEC 63379) 規格検討開始
2023
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CHAdeMO 3.0 (ChaoJi 2) 実証試験開始
CHAdeMO 4.0(Ultra-ChaoJi) 仕様書発行(予定)
CHAdeMO 200kW仕様
200kWで充電が可能になるということは,大容量電池を搭載したEVの充電のスピードが大幅に上がることを意味します。
充電器そのものや充電の仕組み等のプロトコル自体は大きな改定を必要としません。主な変更点はコネクタ部分にあります。
過温度対策
温度センサまたは温度ヒューズをコネクタノズル部分に搭載
ケーブル温度の安全基準
接触箇所: 85°C以下
取っ手部: 60°C以下
ケーブル温度の制御
取っ手部/ケーブルに温度センサ搭載
センサフィードバックによる直流制御
CHAoJiの特徴
SAFE 安全性
CHAdeMOの設計思想であるフェールセーフデザインを引き継いでいます。
STRONG 堅牢性
高電圧による感電事故を防ぐため、法令順守に加え厳しい自主基準を定めています。
BACKWARD COMPATIBLE 互換性
新しい規格であるChaoJiは、技術の移行をスムーズに実現するため、アダプタを介してCHAdeMO、GB/T(中国)、CCS(欧米)の既存充電インフラを活用できるようにしています。
FUTURE PROOF 拡張性
V2XやICT技術から求められる将来の市場ニーズに適用するための拡張性を考慮しています。